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2018-12-19-Wed 12:01:54 │EDIT
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2007-01-17-Wed 00:22:12 │EDIT

今日はかんねどんの神主さまば、えらかさした話ばしゅうだい。       (酷い目にあわせたという話をしましょう)

かんねさんの、西隣には、お伊勢様ン札所ちゅう処ンあって

そこの神主様は、お伊勢様に詣りに行きたい人を集めて

伊勢講という講を作って世話をしていたという。

だけど、この神主様は愛敬がないもので

かんねさんとちょくちょく喧嘩をしていました。

明日は、浜崎のお諏訪様ン供日(くんち)という朝がた

かんねさんと神主さまは、鳥居の前で

立ち小便をしたか、しないかで喧嘩をしたという。

だから、かんねさんは1日中腹きゃあちょらしたちゅう。         (腹をたてていたという)

その日の夜、神主様は朝の喧嘩など忘れて

かんねさんの処に来て、

「かんねどん、明日は浜崎のくんちじゃるけん              (かんねどん、明日は浜崎のくんちだから

わりも行くとじゃろう。                            お前も行くのだろう

おいも行こうち思うちょるけん                       俺も行こうと思ってるから

ちょっと頼まれてくれんけ                          ちょっと頼まれてくれないか

おりゃ、われん知っとるごて                        俺は、お前も知っているように

朝寝ばするけん、                              朝寝坊するから

われん起きた時、声ばかけちくれんけ」                  お前が起きた時、声をかけてくれないか」

と、頼んだそうです。

「神主ん奴、朝ンうち、おりば怒っちょるこつぁ              (神主の奴、朝俺を怒ったことなど

忘れっしもち」                                 忘れてしまって)

と、ムッとしたけれど顔には出さず

「声ばかくるとな。よかたい」                        (声を掛けるんだな、いいよ)

と、引き受けました。

あくる朝、神主様が目を覚ますと、雨戸の隙間から

強い光が差し込んでいました。

「かんねに、あぎゃしこ頼んじょったとけ、つまらん奴バイ」         (かんねに、あれほど頼んだのに、つまらない奴だ)                      

と、腹かかしたちゅう。                                 腹をたてたという

ぷりぷり腹きゃあち雨戸ばあけたら ・・・・・・                ぷりぷり腹をたてて、雨戸をあけたら

糞ン臭いのぷんぷんしたちゅう

「こりゃ臭か、だいが家ン前に糞ばたいかぶったしゅう」           (これは臭い、誰が家の前に糞をしたんだ)

と思って、戸口に出てみると・・・

家ン前ンにきゃ、こえたご ばひっくり返したごて           (家の前には、肥料桶をひっくり返したように

糞ン散らばっちょったちゅう。                         糞が散らばっていました)

「だいが、こぎゃんか悪さばしたとか!」                  (誰がこんな悪さをしたんだ!)

といって、顔を真っ赤にして腹かかしたちゅう                腹をたてたという

夕方になって、かんねさんは供日酒でよか気色になって          くんちの振舞い酒でいい気持ちになって

神主様ン家ン前ば通りかからしたら                     神主様の家の前を通りかかると

神主様と会いました

すると、神主様は気色ン悪かこつばっかいじゃるけん           神主様は気分が悪いことばかりだったから

かんねをつかまえて、

「かんねどん、わりゃおりば、だまくらかしたな!            (かんねさん、お前は俺をだましたな!

あぎゃん頼んじょったとけ                          あんなに頼んだというのに

なんで、声ばかけちくれんじゃったけ!」                 なぜ、声を掛けてくれなかったんだ!)

と、かんねさんにやかまし言わしたちゅう。                  文句を言いました

すると、かんねさんは

「おりゃ、われん頼んだごてしたばい                    (俺は、お前に頼まれたようにしたよ

ちゃんと肥ばかけちょったばい                        ちゃんと肥をかけておいたよ

見てんけ、そこンにきン肥はおいがかけたつばい」            見てみろ、そのあたりの肥は俺が掛けたんだよ)

と、しゃあしゃあと答えました。

「こりゃしもた!かんねにやられたばい」                  (これは、しくじった!かんねにやられた)

と、気が付きましたが文句も言えずに

泣き寝入りしました。

今日ン話は、こいばっかい。

神主さんに、復讐するとは・・・、とんだバチあたりです。

声(こえ)と肥(こえ)・・・発音は一緒ですが・・・

信じられない男です。

次回のかんねさんの活躍?をお楽しみに!

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2007-01-04-Thu 19:20:36 │EDIT

今日はかんねどんの松葉買いン話ばしゅうだい。             (今日はかんねさんの松葉買いの話をしょう) は、かんね話の始まりに必ずある枕詞みたいなものです

かんねさんは貧乏で、飯を炊いたり、湯を沸かす薪でも買えなかったという。

秋口になると唐津の町には炊き付けにする

「松葉売り」ン来よったちゅう。

この「松葉売り」というのは、虹の松原の落ち松葉をかき集め

四角に固めて、売るという商売です。

虹ノ松原というのは、昔寺沢志摩守という殿様が農作物を海風から守るために海岸に多数の黒松を植えたと伝えられる松原で日本三大松原に数えられています。

虹の松原の松は、殿様がよく育つように、鏡村の者達に

世話をするように申し付けておりました。

その代わりに、鏡村の者達にだけ、松葉を集めて

売っても良いと、許可しておりました。

だから、鏡村の者達は、ワガヨカロウゴテ 松葉ば                     (自分の好き勝手に)

売ってさるきよらしたけん、かんねさんは                    (歩くていた、うろついていた)

いつか、松葉売りば コナシチャロウ て思いよらした。                (困らせる、いじめてやる)

ある日、かんねさんは用事で、出かけようとしておりました。

その時、「松葉はいらんね」と売り声がきこえたという。

こりゃちょうどよかとけ来たと思って                       (これは、ちょうどいいところに)

「いくらけ、安かなら 買うバイ」と呼び止めました。              (いくらですか?安いなら買いますよ)

松葉売りは、かんねさんが こすうして いつも値ばコギルちゅう         (ずるくて、いつも値切るという)

こつば知っとるけん                              (ことを、知っているので)

「一把十五文バイ、いっちょんまからんバイ」と言いました。         (1羽十五文だよ、ひとつもまけないよ)

するとかんねは、松葉売りの考えとることと、

あっちゃごしに、あっさり                               (反対に)

「高っかな。そいどん仕方ンなか。5把ばっかい裏ン小屋さん       (高いな。しかし仕方がない。5把ばかり裏の小屋に

入れちょってくれんけ。おりゃ急いじょるけん                 入れてくれ。俺は急いでいるから

銭ゃ後で払うたい」といって、出かけていきました。                銭は後で払います)

松葉売りは、松葉を車力から降ろして、裏ン小屋に運びました。

しかし、かんねの家は、狭くて裏に行く通りは一尺幅も

ないものですから、松葉を通すと通りの角に当って

荷崩れして、半分は路地に うっちゃえてしもうたちゅう。              (落ちてしまったという)

二、三日たって、松葉売りは銭をもらいに

かんねの家にやってきました。

「松葉ン5把分、75文ば貰いぎゃ来たバイ」                 (松葉が5把分、75文を貰いに来たよ)

といいました。するとかんねは、気色ンわぁか顔ばして、             (気分が悪い顔)

「松葉ン代わりてや。お前、裏ン小屋ば見てんけ。             (松葉の代金だと、お前裏の小屋を見てみろ

あぎゃんウッカンゲタ 松葉ば頼んだ覚えはなかバイ           あんなに壊れた 松葉を頼んだ覚えはないぞ

おりが頼んだつは、きちんとしたもんバイ                  俺が頼んだのは、キチンとした物だ

あぎゃんた いらんけん 持って帰らんけ」                  あんなものはいらないから 持って帰ってくれ)

と、顔を真っ赤にして怒ったという。

松葉売りはエスウなって、かんねの言うとおり                  (怖く)

松葉の崩れた束を集めて持って帰りました。

松葉売りが帰った後で、かんねさんが

路地に ウッチャエトッタ 松葉をかき集めたら                    (落ちていた)

2把ほどになったという。

おかげで、その冬は炊き付けに困らなかったということです。

今日ン話ゃ、こいばっかい。                         (今日の話は、ここまで)・・・エンディングの言葉

最初の枕言葉とエンディングの言葉はこのかんね話の定番というか、お決まりです。

しかし、我等がかんねさん、あきれた横着者です。

とんちは効きますが・・・セコ過ぎます。

他の地域の民話には、民衆を虐げる武士をやっつける民間のヒーローが存在しますが、かんねが武士をやっつける話は私が聞いたなかでは、出てきません。

唐津藩は、前出の寺沢志摩守をはじめ藩主が大久保家、松平家、土井家、水野家、最後の藩主小笠原家まで合計6回藩主が変わっていますが、豊臣秀吉の朝鮮出兵の時、名護屋城築城で功績をあげ領地を得て、慶長の役に参戦その後関が原の戦いで東軍についた寺沢志摩守が藩祖といわれています。

農業振興の為に黒松を植えて育てさせた訳ですから、非常に領民思いの藩主だったと思われます。

領民に非常に厳しかったとされる後の老中水野忠邦も、農業振興や治水事業に功績のあったものを、評価したとする記述も残っておりますから、厳しいだけの藩主ではなかったと思われます。

そのような事例から、江戸時代の唐津藩は非常に裕福で、領民思いの領主に恵まれていたと思います。

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2006-12-29-Fri 11:20:12 │EDIT

「そぎゃんな、そんなら おりが 剃ってやろうか」            (そうですか、それならば 俺が 剃ってやろうか)

と言いました。和尚様もその気のなって

「ほんに、 ほんに そりゃよかった                     (本当か、本当にそれは良かった

剃ってくるるけ。有難かな」                          (剃ってくれるのか。有難いな)

と、頼んだという。

のつづき

それで、和尚様の頭を剃ることになったかんねさんは、

和尚様の後ろに回って、頭を剃りはじめましたが、

半分ばかり剃ったとき、急に剃るのを止めて、

「ああ、痛か。あいたたた」                        (ああ、痛い。アイタ・タ・タ)                        

と、うめき声をあげて、手で腹をおさえて、苦しみだしました。

和尚様は、びっくりして

「どぎゃんしたつけ」と、尋ねました                      (どうしたんだ)

すると、かんねさんは、

「おりゃ、ちょくちょく 腹ンせくとたい。今日はえびす様ン       (俺は時々腹が痛くなります。今日はえびす様の

ご馳走ば、食いすぎたごたる。 ああ 痛かぁ いたたたた」       ご馳走を食べ過ぎたようだ。ああ痛い いたたたた)

と、途切れ途切れに返事をするものだから、

和尚様は、オロオロして、

「そりゃ困った、寺にゃ腹ン薬ば切らしちょるばい」          (それは困った寺にはあいにく腹の薬を切らしている)

と、おっしゃるのでかんねさんは、もっと痛い振りをして

「ああ痛か!ああ死のごたる!和尚様ぁ、すまんばってん、    (ああ痛い、ああ死にそうだ!和尚様すいませんが

中町ン薬屋にゃ、おりによう効く薬ンあっけん、            中町の薬屋に、俺によく効く薬があるから

コウチ来てもらえんじゃろか」 と、頼みました               買って来てくれませんか)

すると、和尚様はうろたえて                         慌てて

「よかよか!辛抱しとかんけ。                      (いいよいいよ、辛抱しておれ

おりがひとっ走りいたちくっけん」                     俺がひとっ走り行って来るから)

と言って、寺を飛び出しました。

日頃は、ツンとして出歩く和尚様が、この時ばかりは

頭が半剃りのことも、普段着の衣のことも忘れて

草履も履かずに飛び出して行った。

それを見た町の人も、大手口で待っていた若者達も

あきれて、

「こりゃ、なんごつな。たまげたばい。                  (これは何事だ。驚いた

あいば見テンかい。 近松寺ン和尚様ンうろたえち          あれを見てみろ。近松寺の和尚様が慌てて

走ってキョーラスばい」                          走って、来ているぞ) 

「ありゃりゃ、頭どま半剃りにしちょらすバイ」            (あれあれっ、頭は半剃りにしておられるぞ)

「なして、かんねどんな、こぎゃん突拍子ンなかこつば       (なぜ、かんねどんは、こんな突拍子もないことを

シットッタじゃろか」と、口々に言って驚いた。              知っていたんだろう)

かんねさんは、和尚様が買ってきた薬を飲んで

スラゴツん、腹痛を治して、                        嘘の

大手口に引き返して来ました。

そして、若者達に向かって

「わりどみゃ、ほんなこて半剃りン和尚様ば見たろうが」      (お前達は、本当に半剃りの和尚様を見ただろう)

と言いました。すると若者達は

「見た、見た。オイどんの負けバイ。ソイどん、なして          (見た、見た俺達の負けだ。しかし何で

こぎゃんこつば知っとたつかい」                     こんな事を知ってたんだ)

と、かんねさんに尋ねたという。

「そりゃ、言わんが花バイ。また一升賭くンなら             (それは、言わぬが花だよ。また一升賭けるなら

教えてンよか」                   教えてやってもいい)

と、また賭け事のことを言い出したが、若者達は

「もうよか、わりと賭くるぎ、ろくなこたなか」                (もういいよ、お前と賭けると、ろくなことはない)

といって、賭けを拒否しました。

かんねさんは、酒一升受け取って家に帰って

飲んだそうです。

おしまい

我等が「かんね」さん、己のためには、由緒あるお寺の

おしょうさん・・・しかも、普段から自分のことを

可愛がってくれる和尚さんをも、利用するとは・・・。

松露まんじゅうまで、ご馳走になっておきながら・・・。

とんちは素晴らしいですが、とんでもない男です。

実在したと言われています。

いまなら、犯罪でしょう。

当時の唐津藩の大らかさが、伝わってきますね。

それでは、また次回をおたのしみに!

2006-12-26-Tue 15:35:12 │EDIT

昨日のつづき

若者達に賭けの話を持ちかけたかんねさん

さあ、どうなりますか?

「ただじゃ、いわれんばい。酒ば一升賭くんなら

いうてんよか」                                  (無料では教えない。酒一升賭けるなら言ってもいいが)

と、賭けの話を持ちかけました。

若者達は、ちょくちょくかんねさんから、賭けで

やられているので、用心して

「また、酒一升や、わりばっかい おもしろうてん              (また酒一升ですか、お前ばかりが面白いだけで、

おどみゃ いっちょん 面白なかバイ」                    俺達は一つも面白くないぞ)

と言いました。するとかんねさんは、

「そんなら、教えンたい」                          (それならば、教えないよ)

といって、そこを通り抜けようとしました。

若者達は、ひょっとすると本当に面白いことが

あると思って、

「そんなら、賭きゅうだい」                         (それじゃ、賭けよう)

と、話に乗ってきました。

「そんなら 言うバイ。今かり近松寺ン和尚様ン              (それなら、言おう。今から近松寺の和尚様が

頭ば半剃りにして、こけ走って こらすバイ」              (頭を半剃りにして、ここに走って 来るよ)

と、かんねさんは言いました。

若者達は、あきれ返って、

「そぎゃん、ふうけた話ンあるもんけ                     (そんな馬鹿げた話があるわけない

近松寺ン和尚様はな、                          近松寺の和尚様はな、

唐津で一番位のたっかつバイ                      唐津で一番位が高いんだぞ

殿様でん、頭ば下げらすちゅうバイ                   殿様でさえ、頭をお下げになるというぞ

町さん出らす時ゃ、立派か衣ば着て出らすとけ            町にお出かけになる時は、立派な衣をきて、お出かけになるんだ

 そぎゃんこつンあるもんけ」                       そんな事は、あるはずない)

と、まったくかんねさんが言うことを信用しませんでした。

「そんならよかたい、半時ばっかし、こけまっちょかんけ」       (それならいいでしょう、1時間ほど、ここで待っておきなさい)

と、かんねさんは言って、近松寺の方に行きました。

若者達は、これなら今度はかんねに勝って

酒一升飲めそうだぞ。と思って待ってました。

近松寺というのは、西寺町の禅宗のお寺で

殿様のお墓があるところですから、和尚様は立派なひとで

いつも、ツンとすましていますし、何があっても、慌てたり

だらしのない格好をした事はなかったらしい。

町の中を通る時は、なおのことキチンとしていたという。

かんねさんは、近松寺に行って、庫裡に声をかけた。

「こんにちは、裏町ンかんねバイ和尚様はおらすな」         (こんにちは、裏町のかんね です。和尚様はご在宅ですか)

すると、和尚様が出てきて、

「おお!だいかちおもっちょったら、かんねけ               (おお!誰かと思えば・・・かんね おまえか     

今、暇でこまっちょる。ちょうどよかとけきた             今、暇でこまっておる。ちょうどいい所にきた

あがって、遊んでいかんけ」                          上がって、遊んでいきなさい)

といって、かんねさんが来たのを喜んだそうです。  

かんねさんは、よく近松寺に来て面白い話をして

笑わせるので、和尚様はかんねが、好きでした。 

早速庫裡にあげて、お茶とお菓子をだして

かんねさんばほとめかしたという。                        かんねさんを、歓待したという。 

「こん菓子ゃ、松露まんじゅうちゅうて こん頃、本町ン        (この御菓子は『松露饅頭』といって、最近本町の

大原まんじゅう屋ン創りでゃあたつバイ                 大原まんじゅう屋が、創り出したんだよ

うまかとん  食べテンけ」                        旨いから食べてみなさい

 注、でました・・・大原の松露饅頭!唐津を代表するお菓子で                     お土産にもってこいです。唐津にお越しの際は是非!

と、菓子の講釈までして、すすめたという。

かんねさんは、遠慮などせずに、パクパク食べて、

「ときに、和尚様、今日は小僧どんなおらっさん           (ときに、和尚様、今日は小僧さんが居られない

ごたるとん、どぎゃんさしたつけ」                    ようですが、どうされましたか)

と、尋ねました。    すると和尚様は

「うん、用事ンでけて、朝かり出かけちょる              (うん、用事が出来て、朝から出かけておる

そいで、頭ン毛ン伸びたいどん                     それで、頭の毛が伸びたんだが

そられぢいこまっちょる」                         剃れないで、困っている)

と、おっしゃった。    するとかんねさんは

「こりゃ、よか案配に、話ン運びよるバイ」               (これは、いい案配に、話が進んでるよ)

と、胸の中で思ったけど、それは口に出さず

「そぎゃんな、そんなら おりが 剃ってやろうか」            (そうですか、それならば 俺が 剃ってやろうか)

と言いました。和尚様もその気のなって

「ほんに、 ほんに そりゃよかった                     (本当か、本当にそれは良かった

剃ってくるるけ。有難かな」                          (剃ってくれるのか。有難いな)

と、頼んだという。

・・・・つづく

いいのか?和尚さん・・・。かんねさんは悪巧みの

天才ですよぉ~!大丈夫ですか?

2006-12-25-Mon 14:44:45 │EDIT

今日は、かんねどんの、和尚さんを半剃りにしたって話です。

今日は、二十日えびす様の日だから、唐津の町には、

出店が一杯出て、賑やかだったらしい。

大石町の若者たちは、農業が暇な時期なので

五、六人で連れだって、町に遊びに来ていました。

狂言を見たり、出店をひゃきゃあたりしたいどん         (冷やかしたりしたんだが)

暇が在りすぎて、なんして遊ぶぎゃよかか               (なにをして、遊んでよいか)

わからんごてなって、大手口ンにきに集まって            (わからなくなって、大手口の近くに集まって)

ぼさっと、しとらしたちゅう。                       (ぼんやりしていたらしい)

「何でん見てしもうたけん、暇ン余って                 (みんな、見てしまったから、時間があまって

どぎゃんしゅうでんなか。                        (どうしようもない)

何か、面白かこつンなかじゃろか。」                  (何か、面白いことはないだろうか?)

と、誰かが言ったらしい。するともう一人の若者が

「そうな、あんまいわあかこつもされんけん、                (そうだな、あまり悪いことも、できないし)

今かりどぎゃんしゅうけ」                            (今から、どうしましょうか

といって、お互い顔を見合わせていた。そこに・・・

かんねさんが、現れた。

「また、好かんとん来たバイ、かんねんくっと                 (また、嫌いな奴が来たよ。かんねが来ると

ろくなこたぁなかばい」                               (ろくなことがない)

と、若者達は、顔をしかめたらしい。

若者達は、ちょくちょくかんねに騙されてるので

かんねに会うのを嫌っていました。

貧乏で銭を持たないかんねさんは、祭だから

町に出てきましたが、金なしでは、何も遊べませんので

何か、いい獲物はいないだろうかと、算段しながら

来ていましたので、若者を見つけると

「こりゃ、よか獲物ンかかったばい」 と思いました               (これは、よい獲物が、かかったぞ)

だから、すぐに声をかけたらしい。

「われたちゃ、何しよるとけ!銭も持たぢ、                (お前達は、何をしてるんだ。銭も持たずに)

徒然なかろうが」                               (退屈だろうが)

すると、若者たちは、ムっとして

「何ちゅうこつばいうとけ、わりが銭ば           

でゃあちくるっわけんなかくせ、いらんこつたい」          (何を言っているんだ、お前が銭を出してくれるわけがない。 いらぬ世話だ)

と、言い返しました。   だけど、かんねも負けずに

「銭ゃ持たンでん、面白かこつンあるとば、                 (銭は持ってなくても、面白いことがあるのを)

わりどみゃ、知るみゃあもん」と、いいました。               (お前達は知らないだろう)

すると、人のいい若者達は

「面白か話ちゅうた、何け」                        (面白い話とは、なんだ)

と、かんねさんに訪ねたという。

すると、かんねさんはもったいぶって、

「ただじゃ、いわれんばい。酒ば一升賭くんなら

いうてんよか」                                  (無料では教えない。酒一升賭けるなら言ってもいいが)

と、賭けの話を持ちかけました。

つづく

ん~ん、我等がかんねさん、話の進め方が非常にうまい!

現在に生きていたら、すごい詐欺師になっていたでしょう。

まず、貧乏ということはないはずです。

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