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2024-04-19-Fri 10:13:41 │EDIT
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かんねどんの半剃りン和尚2

2006-12-26-Tue 15:35:12 │EDIT

昨日のつづき

若者達に賭けの話を持ちかけたかんねさん

さあ、どうなりますか?

「ただじゃ、いわれんばい。酒ば一升賭くんなら

いうてんよか」                                  (無料では教えない。酒一升賭けるなら言ってもいいが)

と、賭けの話を持ちかけました。

若者達は、ちょくちょくかんねさんから、賭けで

やられているので、用心して

「また、酒一升や、わりばっかい おもしろうてん              (また酒一升ですか、お前ばかりが面白いだけで、

おどみゃ いっちょん 面白なかバイ」                    俺達は一つも面白くないぞ)

と言いました。するとかんねさんは、

「そんなら、教えンたい」                          (それならば、教えないよ)

といって、そこを通り抜けようとしました。

若者達は、ひょっとすると本当に面白いことが

あると思って、

「そんなら、賭きゅうだい」                         (それじゃ、賭けよう)

と、話に乗ってきました。

「そんなら 言うバイ。今かり近松寺ン和尚様ン              (それなら、言おう。今から近松寺の和尚様が

頭ば半剃りにして、こけ走って こらすバイ」              (頭を半剃りにして、ここに走って 来るよ)

と、かんねさんは言いました。

若者達は、あきれ返って、

「そぎゃん、ふうけた話ンあるもんけ                     (そんな馬鹿げた話があるわけない

近松寺ン和尚様はな、                          近松寺の和尚様はな、

唐津で一番位のたっかつバイ                      唐津で一番位が高いんだぞ

殿様でん、頭ば下げらすちゅうバイ                   殿様でさえ、頭をお下げになるというぞ

町さん出らす時ゃ、立派か衣ば着て出らすとけ            町にお出かけになる時は、立派な衣をきて、お出かけになるんだ

 そぎゃんこつンあるもんけ」                       そんな事は、あるはずない)

と、まったくかんねさんが言うことを信用しませんでした。

「そんならよかたい、半時ばっかし、こけまっちょかんけ」       (それならいいでしょう、1時間ほど、ここで待っておきなさい)

と、かんねさんは言って、近松寺の方に行きました。

若者達は、これなら今度はかんねに勝って

酒一升飲めそうだぞ。と思って待ってました。

近松寺というのは、西寺町の禅宗のお寺で

殿様のお墓があるところですから、和尚様は立派なひとで

いつも、ツンとすましていますし、何があっても、慌てたり

だらしのない格好をした事はなかったらしい。

町の中を通る時は、なおのことキチンとしていたという。

かんねさんは、近松寺に行って、庫裡に声をかけた。

「こんにちは、裏町ンかんねバイ和尚様はおらすな」         (こんにちは、裏町のかんね です。和尚様はご在宅ですか)

すると、和尚様が出てきて、

「おお!だいかちおもっちょったら、かんねけ               (おお!誰かと思えば・・・かんね おまえか     

今、暇でこまっちょる。ちょうどよかとけきた             今、暇でこまっておる。ちょうどいい所にきた

あがって、遊んでいかんけ」                          上がって、遊んでいきなさい)

といって、かんねさんが来たのを喜んだそうです。  

かんねさんは、よく近松寺に来て面白い話をして

笑わせるので、和尚様はかんねが、好きでした。 

早速庫裡にあげて、お茶とお菓子をだして

かんねさんばほとめかしたという。                        かんねさんを、歓待したという。 

「こん菓子ゃ、松露まんじゅうちゅうて こん頃、本町ン        (この御菓子は『松露饅頭』といって、最近本町の

大原まんじゅう屋ン創りでゃあたつバイ                 大原まんじゅう屋が、創り出したんだよ

うまかとん  食べテンけ」                        旨いから食べてみなさい

 注、でました・・・大原の松露饅頭!唐津を代表するお菓子で                     お土産にもってこいです。唐津にお越しの際は是非!

と、菓子の講釈までして、すすめたという。

かんねさんは、遠慮などせずに、パクパク食べて、

「ときに、和尚様、今日は小僧どんなおらっさん           (ときに、和尚様、今日は小僧さんが居られない

ごたるとん、どぎゃんさしたつけ」                    ようですが、どうされましたか)

と、尋ねました。    すると和尚様は

「うん、用事ンでけて、朝かり出かけちょる              (うん、用事が出来て、朝から出かけておる

そいで、頭ン毛ン伸びたいどん                     それで、頭の毛が伸びたんだが

そられぢいこまっちょる」                         剃れないで、困っている)

と、おっしゃった。    するとかんねさんは

「こりゃ、よか案配に、話ン運びよるバイ」               (これは、いい案配に、話が進んでるよ)

と、胸の中で思ったけど、それは口に出さず

「そぎゃんな、そんなら おりが 剃ってやろうか」            (そうですか、それならば 俺が 剃ってやろうか)

と言いました。和尚様もその気のなって

「ほんに、 ほんに そりゃよかった                     (本当か、本当にそれは良かった

剃ってくるるけ。有難かな」                          (剃ってくれるのか。有難いな)

と、頼んだという。

・・・・つづく

いいのか?和尚さん・・・。かんねさんは悪巧みの

天才ですよぉ~!大丈夫ですか?

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